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天使か悪魔か

リアルババアあしゅのいらん事言いブログです。 昔の記事は http://maho.lomo.jp/nashural/ に。

そろそろ咲き始めた桜。
若い頃は見向きもしなかったものだけど
年老いると、妙に感慨深く眺めてしまう。
 
自然もので感動するのは
老化のあかしだとさ。
 
 
桜の木は魔を呼ぶ、とは
ホラー的なロマンだが、真実は
 
桜の木は白アリを呼ぶ。
 
これは建築屋さんの間では
定番の話らしい。
意外にも建築業というのは
しきたりを大事にする仕事で
迷信を信じたり、験担ぎをしたりする。
 
庭に植える草木にも
言い伝えが多々あるし
木を抜いたり石を動かしたりする時には
お祓いをしたりもするのである。
 
詳しい話は忘れたけど
するな、と言う事はしないに限るので
いらん草木は植えんのが吉だな。
 
現に、生まれ育った家の庭には
桜が植わっていて
白アリの前哨戦の羽アリが多数
出没していたので
桜と白アリの仲の話は
私は信じている。
 
 
桜と言えば、どこの地方にも
“名所” があるものだが
熊本にいた頃に、よく見かけたのは
花見スポットは、道端である。
健軍という地名の自衛隊のとこ。
 
そこでは平日の昼間にも関わらず
誰か彼か、ブルーシートを敷いて
歩道上で重箱飯を食っているのだ。
 
熊本は車社会なので
人の行き来はほぼないけど
車がバンバン通る4車線道路の歩道だぞ。
 
熊本にいた頃は、春になる度に
その光景を目にして
そこまでして桜の下で飯を
食わにゃならんのか、と思っていたけど
老いた今でも、あれは理解できない。
だって車バンバンだぜ、バンバン。
 
 
関西では断然、奈良の吉野であろう。
千本桜はあちこちで言われているけど
吉野は、上千本、中千本、下千本
そして奥千本まであるらしい。
 
一度行った事があるけど
あまりの人の多さに大変だったよ。
しかも桜を見るには
“登山” をせにゃならず
チャラけた格好で行ったもんで
途中で引き返したさ。
ヒールで行くもんじゃねえ。
 
そこで食べたタコ焼きは
関西に来て食った中でも
1、2位を争う不味さだった。
関西にも不味いタコ焼きってあるんだなあ。
 
 
大阪の造幣局や京都の桜も良いけど
そのどれも写真に撮ってないんだ。
唯一、写真で残せたのが
これまた奈良の、又兵衛桜。
 
関ヶ原の合戦で落ちのびた
後藤又兵衛という武将に
所縁のある桜。
 
ちゃんと説明書きも呼んだけど
わけがわからんで覚えきれんだった。
けど、そこの桜は凄かった。
 
一本だけ、ドーンと植わっていて
孤高の巨神兵のようだったぞ。
 
その孤独感が風情があると思ったんだけど
周囲には、地元の方々が気を利かせて
梅だの菜の花だのをウジャウジャ植えて
賑やかになっている。
 
 201141616 コピー

 
1本しか桜がないと言うのに
ここも観光客がものすごく多かった。
地ベタで飯は食えんほど。
 
 
そんな日本人が大好きな桜だけど
あと30年もすれば
ほぼなくなってしまう、と
TVでやっていた。
 
理由は、寿命だそうだ。
日本の桜の大方を占めるソメイヨシノは
江戸後期の生まれで
それらがそろそろ寿命なんだそうで
植林や挿し木?をしながら
世代交代をしていかないと
日本の春はピンク色じゃなくなるんだと。
 
桜守さんたちが、頑張っているらしい。
 
 
 
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ハンドクリームやボディクリームは
夏になると、取り扱いが減るので
春先までにストックしておくのが吉。
その際は、しっかり防腐剤が入ったものをな。


殿のご自慢 62

高雄は八島の城で
腫れ物に触るように扱われた。
いくさのない季節なので
城詰めせねばならず
ただでさえ閉塞的なのに
その雰囲気にはイライラさせられる。
 
「青葉姫の容態はどうかの?」
八島の殿の無神経な問いに
周りはヒヤッとした。
高雄は表情ひとつ変えずに答えた。
「毎日、痛みに苦しんでいる
 と聞いております。」
 
八島の殿は扇で顎をコンコンと叩きながら
もの思いにふけった。
「ふうむ、斬られた傷は痛いからのお。
 それが顔ともなれば、相当であろう。」
 
自分で斬りつけたくせに、しかも女の顔を。
家臣たちは、それぞれの言葉で
心の中で八島の殿の批判と
青葉への同情を思った。
 
 
家臣たちには、喪失感が大きかった。
伊吹は妬まれても
青葉は皆に好かれていた。
美しい、それも一生懸命な女は
見ているだけで楽しい。
 
八島の殿が執拗に構うのも
好意ゆえの意地悪だと捉えていたが
まさか、あそこまでするとは。
 
そしてその仕打ちに耐え
礼を尽くして去った青葉は
武人としても本物である。
 
八島家は、青葉という
美しい武将を失ってしまったのだ。
これはとんでもない損失だ・・・
誰もがそう惜しんでいた。
 
 
この上、千早家の高雄にまで去られたら
事の経緯からしても
八島家の存続自体が危うくなる。
 
それはすなわち、天下を狙う気概や
力のない大名たちにとっては
怨敵吾妻家に頭を下げるか、失業か
もしくは東の地に参戦するか、の
どれを選んでも苦労する未来になる事なので
皆、八島の殿の乱心と
高雄の忍耐が切れるのを恐れた。
 
 
勝力はお藤が働く店に時々寄っていた。
それが、ここのところ毎晩来ては
飲んだくれている。
 
城下に噂が広まるのは早かった。
勝力のこの荒れようは、お藤は
青葉の顔が斬られたせいだと知っていた。
だからあえて何も言わずに
酔い潰れた日は
勝力を店の二階に泊めてあげていた。
 
 
ある晩、勝力を布団まで運んでいたら
もう目も開かない勝力がつぶやいた。
「いつもすまぬ・・・。」
 
「旦那には良くしていただいてるから
 お互いさまですよ。」
笑うお藤の腕を勝力が握る。
 
「今でも乾行どのが好きか?」
お藤はニッコリと笑って、明るく言った。
「きっと一生好きですよ。」
 
 
「そうか・・・。」
勝力はお藤の腕を離し、背を向けた。
「俺の好きなお方も
 死んでしまった・・・。」
 
「え・・・?」
お藤には、その言葉の意味が
わからなかった。
 
「俺たち大名はな、家のために結婚をする。
 愛し合った結果が結婚ではないのだ。
 それでも、結婚後に
 愛し合える場合もある。
 が、色々な思惑が絡む結びつきに
 そのような事を期待してはいられない。
 当主に、城の大勢の者の
 生活が掛かっているのだ。
 それが俺たちの結婚なのだ。」
 
 
身分あるお方も大変なんだね・・・
お藤は黙って座って聞いていた。
 
「だから俺たちには “側室” がいる。
 が、本当に好きな女だけを
 見てはいられぬのだ。」
勝力は、ふう、と溜め息をついた。
 
「その点を高雄さまは
 きっぱりと割り切っておられる。
 俺もそうなりたいと思って
 またそうしていた。
 あのお方に出会うまでは・・・。」
 
 
ここに来て、お藤はようやく
“あのお方” が青葉の事ではないか?
と気付いた。
だけど、青葉姫さまは生きていらっしゃる。
 
「あのお方は、俺が愛した
 あの美しい顔のお方は
 死んでしまった・・・。」
そんな言い方は・・・
お藤はもうこれ以上聞きたくない
と腰を上げようとした。
 
「だけど、あのお方は生きていた。
 俺はあのお方の美しい顔が
 顔だけが好きで、それだけだったのに
 顔が崩れたあのお方を
 何故に好きだと思ってしまうのだ?」
 
勝力はお藤の膝に顔を埋めた。
「こんなはずじゃなかった。
 俺は他の女を娶る。
 その女を愛せれば良いが、それが無理なら
 他に愛する女を作る。
 だが、心をあのお方が占めてしまっては
 そのどちらも出来ないではないか!!!」
 
 
お藤は勝力の頭を撫ぜた。
あたしも愛する人とは
もう二度と抱き合えない。
このお方も、似たような傷を
負ってしまったのかも知れない。
 
お藤は勝力を撫ぜ続けた。
勝力は、そのまま寝入ってしまった。
 
 
 続く 
 
 
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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

漢字

パソコンやケータイの自動変換機能のせいで
漢字を書けない人が増えた
と言われているけれど
それはちょっと違うと思うんだ。
 
漢字を書けないのは
本や雑誌に読み仮名がついていない事が
増えたせいだという気がする。
 
 
・・・ああ、これもパソコンのせいかな?
記事を書く人が、自動変換機能の出すがまま
漢字をポンポン使ってるんじゃないかな。
 
“自信がある” を
“自身がある” とか
変換間違いだとすぐわかるんで
文章を書く人が変換機能に
頼り過ぎだというわけか。
 
 
と、偉そうに言ってる私には
ひとつ信念がある。
 
それは、自分が書けない漢字は使わない。
これ。
 
最近、ちょっとネットで調べものを
しようとすると
読めない漢字に不便を強いられるんだよー。
 
“弄る (いじくる)” とか
本当におめえ知ってるんか?
変換で出てきたから
使ってるだけじゃないんか?
 
 
私は、弄るも傅く (かしずく) も
書けないどころか、読めなかったよ。
 
あっ、私は割に漢字には詳しいんだぞ。
その私に馴染みがない漢字が
最近、ものすごく多く使われている事に
違和感がビシビシあるんだよ。
 
私は自分の漢字力には自信があるんで
私が読めないのなら
それは普段使いの漢字ではない
と思い込んでいるんだ。
 
でも皆、ホイホイ変換しやがるから
私のブラウザのブックマークの一番上には
辞書サイトが鎮座してるよ。
 
実際は皆、読めてるんかな
という不安も、ここにきて
ちょろっと湧き始めてもいるんだ。
だって、あまりにも読めない字が多いんだ。
 
 
私自身は、変換機能のお陰で
書ける漢字が増えた。
 
辞書を引かずにパッと出る、って
凄く便利で、字を覚えやすいと思う。
 
だけど、その恩恵に頼らずに
読む人の事を考えて
なーんか一般的じゃないな、という漢字は
使わないでおくか
かっこで読み仮名を振るようにしている。
 
昔の本とかさ、バカみたいに
読み仮名を振っててくれたから
私も漢字を覚えられたんだしな。
 
 
うーん、やっぱり違う意味で
パソコンやケータイの変換機能が
漢字を書けない人を増やしている
という話になっちゃったな。
 
 
 
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自分の書いた字が読めなくて
イライラした事はあるか?
だったら、美文字練習帳を。
私が買ったのはこれじゃないけど
あ行はお手本通りに書けるようになったぞ!
 
 

テーマ:日常雑感 - ジャンル:ブログ

殿のご自慢 61

八島の殿の刀が弧を描く。
 
鮮血が花を開かせるように散る反動で
青葉の体が後ろへと反る。
「うわあああああああああああああっ!」
さすがの重臣たちも、叫び声を上げた。
 
 
青葉は生きていた。
ただ、顔が大きく切り裂かれた。
 
すべてが、えらく
ゆっくりとした時間の中で起きた。
誰ひとり身動きが出来ないほどの衝撃。
 
 
青葉の頭の中では
いくさで斬られた者たちが
次々へと浮かんでは消えていた。
 
顔は覚えていないが
皆これよりも痛かったはず。
斬ってきたわたくしが斬られただけ!
 
青葉は床に血をボタボタと落とし、震えながら頭を下げる。
気力を振り絞って挨拶をするのは
龍田家の娘としての意地であった。
 
いくら嫁いでも
生家の名は死ぬまで付いて回る。
男は家を背負って立つが
女は家に引きずられる。
それが女の宿命。
 
「で・・・は、これにて
 お暇 (いとま) させて
 ・・・いただきます。」
侍女たちに支えられ
フラつきながら立とうとした時に
目の前が真っ暗になった。
 
 
薄っすらと目を開けた時に
如月が何かを叫んでいるのが見えた。
いたのは、伊吹ではない
高雄である。
 
わたくしをお嫌いなくせに
何をそんなに心配そうに
見ていらっしゃるのかしら?
青葉はクスッと笑って、再び目を閉じた。
 
 
次に目覚めた時は、顔全体に焼かれるような痛みが走った。
「あああああああああああああああああっ」
青葉は叫びながら転げ回った。
 
「姫さま、傷が開きますゆえ
 どうかお静かに・・・」
青葉の両手と胴体は縛りつけられた。
 
「ううううううううううううっ」
城中に響き渡る叫び声に
使用人たちは耳を塞いだ。
爪が手の平に食い込み
縛られた手首の皮膚が破れる。
 
 
「眠らせるわけにはいかぬのか!」
高雄が叫ぶ。
 
「食事を、せめて白湯だけでも
 お摂りくださらないと、体が持ちませぬ。
 お薬も飲んでもらわねばなりませぬ。
 一度起こすと激痛で
 なかなか眠り薬が効かぬのです。」
 
「くそう!
 何が代価だ!」
高雄は壁を殴った。
 
 
ふう・・・、と息を付いて
青葉の意識が戻った。
覗き込んでいた高雄と目が合う。
 
口を開こうとした途端、激痛が走る。
「あうっ!」
「ああ、喋るな。」
 
高雄は青葉の口に手を当てた。
その手はひんやりとして
熱を持った顔には心地良かった。
 
 
「あの後、すぐに私の城へと
 そなたを連れ帰って来たのだ。
 ここは千早城だ。
 そなたは何日も苦しんでいた。」
 
青葉は無意識に高雄に手を伸ばした。
高雄はその手を握ってくれた。
青葉の手は、爪が割れ血がにじんでいる。
 
「妻となったそなたが、こういう状態だが
 私たちは・・・八島家の家臣だ・・・。
 私は登城せねばならぬ。」
 
 
青葉は高雄の手を弱々しく握り
手を離した。
いってらっしゃいませ、という合図だと
何故だか高雄にはわかった。
 
青葉は目を閉じた。
もう誰の背中も見送りたくなかった。
 
 
それから更に数日は、孤独ゆえの嗚咽で
顔に広がる激痛と戦わねばならなかった。
 
 
 続く 
 
 
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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

ひな人形

たまには行事ネタを。
 
うちのかあちゃんは
日本古来の行事は
割にいちいちやってたので
このひな祭りもこなしていた。
 
うちには12段?13段?の
豪勢なひな人形があって
それを飾るのである。
 
私は頭の悪いガキだったので
そのひな人形を
気色悪いとしか思えず
何の感慨もなかった。
 
 
それが、私が小学校の低学年の時
学校から、そのひな人形を
展示してほしい、と頼まれ
かあちゃんが学校にきて
飾り付けをやっていた。
 
山奥の小学校なんで
ひな飾りを見た事がない子が
多かったんだと。
 
その件でも、私は
どこまでも頭の悪いガキだったので
ひな人形を見直す事はなかった。
ほんと不気味なんだよ、あれ。
 
 
ひな人形は、せっせと飾られ続けたが
今どうなっているのかというと
 
何と!
盗まれたのであった!!!
 
とうちゃんが仕事を引退して
熊本に家を建てて引っ越す時に
近所の人々が手伝いに来てくれたそうな。
 
皆、長年お付き合いがあった
田舎の心優しき純朴な人々・・・。
 
のはずが、蓋を空けてみると
ひな人形一式だけじゃなく
漆塗りのおとそセットや汁碗セットなど
高価なものばかりがなくなっていたんだと。
 
田舎ならではの、鍵もかけない
濃密な人間関係だったのに
別れるとなると、これかい
って感じだな。
 
 
これは人形屋の陰謀だと思うんだけど
ひな人形を厄を引き受けるんで
ひとりにつき1セットだって?
 
だったら、私の厄を吸い取ってる
あのひな人形を盗った人は
何の意味もないわけだ。
 
いや、それどころか、泥棒だよな。
何の価値もないものを
犯罪という天に背く事をして
手に入れただけの話である。
ものすごく虚しいな・・・。
 
 
かあちゃんは、新築の家で
引っ越しの片付けをした後
「高級品ばかりを選んで
 盗っていかれたのよ。」
と嘆いていたが
犯人探しはしなかった。
 
なくなったのは高級品だけではなく
何十年も暮らした土地への
美しい郷愁もであろう。
 
最後の最後にガッカリさせられて
そっちの方が悲しかったみたいだ。
 
 
 
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いかにも怪しい人に見える上下セット。
昨今の泥棒は、スーツとか作業服なんだって。
いても不自然に見えない格好だそうだ。
 
 

テーマ:季節の話題 - ジャンル:ブログ

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