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天使か悪魔か

リアルババアあしゅのいらん事言いブログです。 昔の記事は http://maho.lomo.jp/nashural/ に。

殿のご自慢 90

あの時の草原は、変わらずに眼下にあった。
ここから、すべてが始まったのである。

草原を見渡す青葉の背後で
パキッと枯れ枝を踏む音がした。
青葉はゆっくりと振り向いた。

そこには、あの若き日の
伊吹が立っていた。


「・・・潮・・・?」
「は・・・母う・・・え・・・!」

潮は動揺しながらも
青葉の手の導くままに
その体を抱きしめた。


「大きくなりましたね
 こんなに背が高くなって・・・。
 それでまだ十歳なのですか?」
「はい、父上が頑張って
 育ててくれました。」

青葉は潮の顔を、微笑みながら見つめた。
その表情は、この十年
青葉が見せた事のない
心からの嬉しそうな笑みであった。


潮を託したのは、例の呉服屋であった。
“この子の着物を贈ってくれた人に
育ててもらってください”

青葉は書をしたためた。
潮を愛している事、なのに手放す理由
再び会えるよう、鬼になる事
そして十歳の春に、ここで待つ事
その書に緑の組み紐を添えた。


「潮、この母を許してくれますか?」
「許すも何も、全部
 俺のためにしてくれた事です。
 そのご苦労の様子
 噂には聞いておりましたが
 お顔の傷はまことに・・・。」

青葉は潮の頬をいとおしげに撫ぜた。
「誰にでも苦労のひとつや
 ふたつはあります。
 そなたはどうです?
 不自由な事はありませんか?
 欲しいものや、希望など・・・」

潮は青葉から恥ずかしそうに目を逸らした。
「母上が近くを通ると聞いた時は
 いつも見に行っておりました。」


「千早家の行軍だぞーーーっ!」
「白鎧と黒鎧が、中央の赤鎧を引き立たせて
 見事なものじゃないか。」

「おお、あれが龍田の赤染め姫さまか!」
「今は千早の赤染め姫さまだぞ。」
「いずれにしても、何とご立派な。」


「人々はこぞって母上を褒め称え
 それが俺の誇りにもなっておりました。
 俺もあそこに行きたい
 そう思った時期もありました。」

青葉は問うた。
「来ますか?
 千早家でそなたの存在を
 知らない者はおりませぬよ。
 父の違う弟妹たちも
 兄に会いたがっております。」

潮は背を向けた。
その背が少し震えている。
母の愛を知らずに育った、まだ子供なのだ。


「俺の本当の父親は・・・?」
青葉は吹き出した。
「それだけあのお方に瓜二つで
 その心配ですか。」

青葉は帯を緩め、背中を出した。
その背中は、上部の見えている部分だけでも
グチャグチャに切り裂かれた事がわかった。

「八島の殿は、わたくしを
 捕らえただけです。
 わたくしが肌を許したのは、夫、
 今の千早高雄と、そなたの父上の
 ふたりだけですよ。」

潮は母の体中の想像以上の傷に
衝撃を受けたようだった。
青葉は少し寂しげに言った。

「わたくしがいるのは
 こういう世界なのです。
 潮、そなたには幸せになってほしい、と
 母はいつも願うております。」


「潮、これを持っておきなさい。
 これを見せれば、あなたはいつでも
 わたくしに取り次いでもらえます。」

青葉は潮の手に、巾着を握らせた。
「それは常盤緑
 そして内側が赤染めです。」


青葉は着物をととのえた。
「わたくしは、もう行かねばなりません。
 そなたはどうしますか?
 一緒に来ますか?」

潮は巾着を握りしめた。
「いえ、ここで母上を見送ります。」

その言葉に一抹の寂しさを感じ取った青葉は
再び潮を抱き寄せた。

「潮、そなたは愛の結果なのですよ。
 いつでもおいでなさい。」

「母上っ・・・!」
潮は青葉を抱き返した。


 続く 


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ラロッシュポゼ UVイデアXL

SPF50 PA++++
30g 3672円

UVIDEAXL.jpg



UVAにはロングとショートとあって
地上に届くUVAは
ロングが75%なんだって。
そのロングUVAをカットしてくれる
処方だそうな。

他の特徴は、洗顔料で落とせる、
無香料、パラベンフリー
あと、肌色のティントタイプもある。


全成分
水、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、
ドロメトリゾールトリシロキサン、
グリセリン、PG、ジメチコン、酸化チタン
変性アルコール、ペンチレングリコール、
テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、
TEA、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、
ステアリン酸、セチルリン酸K、水酸化Al
BG、シアバター油粕エキス、
カプリリルグリコール、カルボマー、
セタノール、EDTA-2Na、
ステアリン酸グリセリル、パルチミン酸、
ステアリン酸PEG-100、
フェノキシエタノール、
ココイルサルコシンNa、トコフェロール
トロメタミン、キサンタンガム


この日焼け止め、私の年老いた
ドス黒い肌でも、まったく白浮きしない。
透明感じゃなくて、正に透明!!!
ちゃんと紫外線カットをしてくれるのか
不安になるほど透明。

ここまで白浮きしない日焼け止めは
2個目である。

1個目はもう販売されていない
肌研ヒアルロンUVクリーム
2012.5.18


だけど肌研のは、SPF30だったんで
SPF50で透明っちゅうのは凄いと思う。


使い心地は、そこまでベタベタはしない。
けど、乾燥もしない。
透明なので、ヨレもなし。
膜感もなし。
キシキシなんぞ、むろんなし。

・・・あれっ?
これって理想的じゃね?

いやあ、白浮きしまくる日焼け止めが
恥ずかしくて恥ずかしくて
うつむいて歩いてたところに
ポッとこれが現われたのは、何かの運命か?
理想って、ある日突然現実になるのな。


と、ここまでベタ褒めだけど
ひとつだけ欠点があった。

それは肌のアラを隠さない事。

透明だからカバー力もなくて当たり前なんだけど
夕方ぐらいになると、ババアの肌はくすむんだよ。
本当にドス黒くなるんだ。

白浮きする日焼け止めなら
そのくすみをカバーしてくれるんだ。
が、この透明日焼け止めは
そのまんま、くすみがドーン。

上からお粉を塗ってるぐらいじゃ
カバーしきれない。
ファンデ必須。


という事で、ファンデは塗りたくないので
特にくすむ顔の上半分だけに
白浮きする日焼け止め、
オーシェリーアクアリッチサンスクリーン
14.6.30


ocealy.jpg


を塗ろうと思っている。

不思議な事にさ、オーシェリーは
口の回りが泥棒メイクのごとく
真っ白に浮くんだけど
顔の上部はキレイな肌色なんだよ。

ラロッシュは、口の回りは普通なんだけど
顔の上半分がくすみまくるんだ。
ここんとこに、何か重要項目が
隠されている気がするんだけど
それが何なのか、考えてもわからない。


ラロッシュのあまりの白浮きのなさに
まだまだ残っているオーシェリーを
どうしようかと思ってたけど
いやあ、あって良かったよ
抜群の組み合わせじゃないか。

私は顔上半分オーシェリー
口の回りをラロッシュ、と
分割塗りで白浮きくすみを
回避しようと思っている。

しっかし白浮きする日焼け止めに
まさか、くすみカバー機能があるとは
白浮きもそう悪いばかりでもないんだなあ。


と、ここまで書いて様子見してたんだけど
真冬になると、くすみがなくなった!
という事は、私のくすみは皮脂ぐすみ。
これはお手入れでどうにかする範ちゅうだな。

そんで、真冬の寒風にも春の乾燥にも
この日焼け止め、潤ってくれた。

まさに 神 !!!

ラロッシュは敏感肌用だと銘打っているんで
かなりの人が、これはいけるんじゃないかな。

んで、日焼け止めの効果もあるみたいだ。
日に焼けていないんで。

だけど、あまりにも透明なんで
南国バカンスには不安かも。
逆に、SPF50でも負担を一切感じないんで
日常使いにはもってこいだと思う。


日焼け止めジプシーをしている人
これでその旅も終わると思うよ。
激しく激しくお勧め。





FC2のアフィリ終了だってさ・・・。
今度から、いちいち手貼り作業だよー。

このトライアルキットに、UVイデアも入ってる。
小さいチューブだけど数回使えて便利。
合わなくても小さいから悔いなし。
ぜひぜひ試してみて。



殿のご自慢 89

矢風の祝言には
必ず高雄と青葉は出席をする。
それが相手方が望んでいる事であるからだ。

矢風の正妻になった菊姫は
まだ可愛らしい少女であった。

「よいか、おまえは矢風どのを通して
 千早家と我が家の縁を繋げる役目。
 よって、高雄どのと青葉姫に
 気に入られるよう、努力いたせ。」

この言葉は、今後矢風に嫁いでくる
姫たち全員が
親に言われる言葉であった。


矢風は結局、四人の妻を持つ事になる。
これが功を奏したのもあり
千早家は東の地をも治める事が出来た。
初の天下統一である。

八島が潰れてから三年という
短い期間での偉業であった。


高雄が治世に明け暮れる間
青葉は相変わらず、武術の稽古をしていた。

「こうやって、練習をしていると
 落ち着きますの。」
しかし、その腕は相変わらず
上達はしなかった。

青葉は茶を淹れる代わりに
木刀を振る道を選んだだけであった。


青葉が政治にひとことも
口を出さなかったのは
高雄の道義を信頼していたからであった。

自分を嫌っている者でも
正しければ付いていく。
命じられれば、どこへでも赴いた。
その協力ぶりは、周囲に仲の悪さを
悟られないほどであった。


「平和になったねえ。」
「ああ、いくさがなくなったから
 年貢も減ったし
 山賊や盗賊からは
 殿さまたちが守ってくださるし
 まさか、こんな良い世がくるとは
 思ってなかっただよ。」

民衆たちは、“いくさのない世” を
初めて経験した。
そうなると、民同士の小競り合いが
起こってくる。


「“番所” というのを
 作ったらどうですかな?」
福江が提案する。

「番所?」
「そうです。
 争い事を収める番所
 罪人を取り締まる番所
 決まり事を守らせる番所
 腕に覚えのある武士たちもいくさがなくなり
 その力を持て余しております。
 そういう者たちに規律を教えて
 町を守らせるのです。」

「なるほど・・・。」
高雄は感心した。

このような知恵者が
何故八島の城の奥に追いやられていたのか。

いや、いくさに出なかったからこそ
“いくさが終わった世” の
構想を練る時間がたっぷりあった
という事であろう。

「では、その案を練って、実現いたそう。」
「はっ。」


基本的には物事は
家臣たちで話し合って決めるのだが
最終決定件は千早の大殿、高雄にあった。

高雄は、その冷静さで
実に公平に物事を持っていった。

世は、本格的に平和へと
進んでいくのであった。


「わたくし、数日間出掛けてまいります。」
青葉がそう申し出た時にも
高雄はどこへ行くのかとも問わなかった。

「うむ、気を付けていけ。」
「お気遣い、ありがとうございます。」
お辞儀をして、青葉は部屋を出て行った。


数人の従者とともに
馬で走り去る赤い衣の妻を
高雄は城の上から眺めた。

まだ少し肌寒い風が吹いていた。


 続く 


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