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天使か悪魔か

リアルババアあしゅのいらん事言いブログです。 昔の記事は http://maho.lomo.jp/nashural/ に。

何かが眠る村


私は親の仕事の関係で
九州のある村で生まれ育ったんだが
そこが、すんごいド田舎の山間の
僻地もいい加減にしろ! みたいなところだった。

そこから更に山奥に入った所に、ある集落がある。
そこは 「何かを守るために存在する」 集落
らしいという噂だった。


以前、とある大学教授がいきなり村にやってきて
「“魏志倭人伝” を調べたら
 このあたりが邪馬台国のはず」 とか言い、調査の結果
その集落にある丘に、教授曰く
「約2000個の石棺が埋まってる」 事がわかった。
丘を少し削って道が通っていて
皆が石垣と思っていたのは、実は石棺で
丘は古墳だったのだ。

その教授は古墳が出たので調子こいて
しばらく騒いでいたようだが、
そんな奇抜なヤツはすぐホサれたとみて
今は音沙汰がないらしい。


ある日、村人がその古墳で穴にハマったら
石棺の蓋を踏み割ったという、大笑いな事件が起きた。
村の有志が集まり、割れた蓋をどけたら
互い違いに2体の人骨が安置されていた。
その時、父もいたのだが
「身長が2m近く、膝から下の骨が異様に長かった」
と言っていた。

さて、これをどうしようか、と、その場で揉めていたら
素人が開いたせいか
その骨はみるみるうちに崩れ去って行った。

わりに閉鎖的でゾンザイな村だったので
「なかったことにしよう」 と結論が出て
副葬品はとりあえず役場の倉庫へ
石棺は土をかけられた。
こうしてまたひとつの歴史が闇に葬られたな
と、父は母に嘆いていた。


私が熊本で暮らし始めた時は、まだ両親はその村にいた。
母が電話で 「村がテレビに出てる」 と伝えてきた。
村からちょっと離れたところにある町は
「天孫降臨の里」 とやらの観光地だったので
テレビに映るのは珍しいことではない。
わざわざ電話してくる必要もないのだ。

だがテレビを観て私は驚いた。
霊能者とかいうおばさんが大声で歌い踊っている後ろに
私も知ってる村のおじさんがいるのだ。
その後、おじさんは
「この地の言われ」 とやらを語っていた。


母に電話して真相を聞いてみたら
テレビ局の最初の企画では
「霊能者なんたらさんが、神々の里の町で神を探す」
みたいなものだったらしい。

ところが、その霊能者が
「こっちから強い“気”を感じる」 とか
勝手にズンズン山奥に車を走らせ
更に山奥に入ると言うので、困ったスタッフたちは
たまたま通りかかったそのおじさんに
案内を頼んだというのだ。

霊能者が 「こっち」 と、例の古墳の方に行くので
おじさんは 「さすが霊能者」 と思ったが
着いた所は、古墳の隣の山だった。

そこは長方形の岩が3つ重なっているだけで
地元の人も誰も気付かなかった、みたいな場所だった。
霊能者は 「ここには強大な何かが眠っています」
と言ったかと思うと、いきなり歌い踊りだした。


テレビでは数分しか流れなかったが
実は、おばさん霊能者はハイテンションで
2時間以上、踊り狂い
おじさんは驚きのあまりに疑問ひとつ口に出せず
それを横でボーーーーッと見ていたそうだ。

やっとそれが終わったとホッとしたら
「ここ」 の場所の言われとやらを
スタッフにいきなりインタビューされ
「ここ」 にはそんなもんないし、とも言えず
仕方なくおじさんは
「ここらあたり (古墳付近)」 の言われを
さも 「ここ」 の言われのように
語ったということである。

霊能者が帰り際に 「ここを奉るように」 と
言い残したので、村人たちは
何かよくわからんが・・・、と思いつつも
時々そこに律儀にお供え物をしているらしい。


私は知らなかったのだが、年にひとりふたり
「呼ばれた」 とか、たわけた事を言って
わけのわからん人が、そのあたりの山奥に
ひとりで入り、密かに帰っていくという。

とりあえず、そういう人種を呼び寄せる
「何か」 が、そこにはあるらしい。


後日わかった事だけど、その件の霊能者は
逃げた蛇を霊能力で見つけた、と
新聞に載った人だった。

本物だったようだ。




キュレル リップケアクリーム

1000円しなかったと思う。

cureilip.jpg


全成分
グリチルレチン酸ステアリル、ワセリン、
流動パラフィン、水添ポリブテン、セレシン、
マイクロクリスタリンワックス、オクチルドデカノール
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・オクチルドデシル)、
長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド、
ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド
ホホバ油、油溶性カミツレエキス、スクワラン、BHT

無香料、無着色、アルコールフリー


夜、寝る前に使用。
密着力が凄いんだ。
膜がしっかり張る系。
朝起きてもしっとりしている。

メントールも含まれてないし
しっかり潤って、刺激もないし
また良いのを見つけちゃったよ
最近のリップクリームって優秀なんだな。


私の3大BESTリップクリーム

1.ナイアード ビーワックスリップクリーム

naiadlip.jpg


2.キュレル リップケアクリーム

cureilip.jpg


3.メンターム薬用リップスティック ディープモイスト
    記事 12.11.30

lipcreamm.jpg


もう、ずっとナイアードを使ってきて
唇の潤いだけは、人に褒められるんだけど
ナイアードは気軽に買えないんだ。
ドラッグストアとかで、って意味。
ハンズやロフトか、ネットショップで
まとめ買いするしかない。

だからスーパーにも売ってるメンタームで
良いのが見つかったのは、凄く嬉しい。


私の持論としては、リップクリームは
リップブラシで塗るのが、一番刺激なく潤う。

だけど、メンタームとキュレルはスティックタイプ。
正直、とても楽チン。

それでもベストを期すなら
リップブラシは必須だな。
直塗りや指塗りと比べても
何故かはわからんけど、刺激がないんだよ。

ま、普通の状態なら、スティック直塗りでも
良いと思うんで、こまめに塗るのが鉄則。

ただし、ひどく荒れた時には
リップブラシにてんこ盛り取って
優しく唇に置く事をお勧め。
スティックタイプでも。


私が挙げたベスト3リップクリームは
どれを取っても、良い潤いを与えてくれるんで
激しくお勧め。
この3つなら、間違いなし!




 




おやじの鯉

小学校2年の時、住んでいた社宅が
老朽化で建て直された。
田舎なので、意味なく庭が広く
近所の人が池を作ってやると言い出した。
その近所の人は薬屋さんで
建築とか土木とか一切関係のない人だったが
ひとりで穴掘りから始まって
(掘った土は庭の端で山のまま放置された)
セメントをザリザリ練り
ひょうたん型の噴水付き池を作ってくれた。

池を作ったからには魚を入れるべき
と、鯉が数匹入れられる。
ところが、それがすぐ死ぬのだ。
残り少なくなると、薬屋さんが鯉を補充するのだが
それもまた死ぬ。 バンバン死ぬ。
毎日、学校から帰って庭を見ると
必ず鯉の死体が浮いており
まるで汚染された沼みたいな不気味な雰囲気を
かもし出していた。

死んだ鯉は裏庭に埋められ
最初は “鯉の墓” とかやってたが
そういう事をやってたら、裏庭が墓だらけになったので
しまいにゃ墓を取っ払い
土地ののり面にまで埋められるようになってしまった。

薬屋さんがうちに来て茶を飲みながら
「セメントは毒が出るらしいですけん。」
とか、言っていて
だったら最初は魚を入れるべきじゃないんじゃないか
と、思ったが
池関係は全部その薬屋さんがやっていたので
もしかしたら何かの金儲けでもやってたのかも知れない。


鯉の屍が積み上げられる状態は3年ぐらい続いた。
とうちゃんもどういう根気なのかわからんが
鯉を補充し続ける。
すると、長生きする鯉が数匹出現した。

早速、薬屋さんがやってきて
「こりゃ良かったですな、毒が抜けたなら良い鯉を入れましょう。」
とか、えれえ高価な純金の鯉と純銀の鯉を入れた。

すぐ死んだ。

「高い鯉は弱いとですなあ。」 とか
もうこの薬屋さんに悪気がないのか怪しくなり
それ以来、鯉の補充はなくなった。


とうちゃんは正午になると、昼飯を食いに帰宅する。
そして真っ先にするのが、縁側に立って
パンパンと手を叩き
魚の餌袋からひとつかみ餌を取り
バッサーーーッと池に投げる。
これを2回繰り返す。

手を叩くと、鯉が寄ってくるようにするのだそうだ。
私は、鯉が寄って来たのを見た事がない。
しかし、そんな事はとうちゃんは気にしない。
鯉が腹を上に浮かんでいようが
実は死に絶えて1匹もいなかったりしても
そういう些細な事には介せず
日々餌をやるのがとうちゃんの使命らしい。

この行事を、近所では “池詣で” と、噂されていて
「池詣でが始まったから、もう昼だな。」 とか
近所の山の田んぼにいる人は話していたらしく
(柏手の音が山中にこだまとなって響く)
それを小耳に挟んだかあちゃんが
「恥ずかしい!」 と、陰で怒っていた。


とうちゃんは決して庭には降りず
縁側からおりゃーおりゃーと餌を投げる。
大人になってからTVで芸能人の豆まきを見た時に
「ああ、とうちゃんの餌やりだ」 と思ったが
まさにああいう感じであった。

ところで、縁側から池までは2~3mある。
とうちゃんの投げた餌は、ほとんど池には入っておらず
縁側から池までの道程にバラバラと落ちているのだ。
これではいくら手を叩いても
鯉は飯だとは思わんだろう。
出てこないのも納得である。

とうちゃんは庭に餌が落ちているのを知らなかった。
庭にバラ巻かれた餌は、うちで飼ってた犬が食い
鳥が食い、いつも餌があるので
庭は必要以上に野鳥の楽園になり
それを狙って、イタチやら蛇が巡回し
ついでにイタチは鯉まで獲っていく。
鯉が減るのは、セメントの毒のせいばかりでは
なかったようだ。

一家の主には決して逆らわないかあちゃんが
見かねてとうとう進言した。
「あなた、遠くから投げても池に餌は届かないわよ。」
とうちゃんは
「あんたはわしに池まで行けと言うのか!!」
と、わけのわからん激怒をした。

池の淵で餌やりをして
何の支障があると言うのだろう???
かあちゃんは、それ以来
池については一言も言及しなくなったが
とうちゃんの餌の投げ方がより精密になり、半分は池に入るようになったのは目出度い。

だが、今までどうやって
食欲を満たしていたのかわからんが
いきなり投げ込まれるようになった餌に
鯉が見向きをするはずもなく
餌は数分プカプカ浮いているが
やがて沈殿し、たい積され
誰も掃除をしないので、ただでさえ汚い池を
益々汚染させていた。


かあちゃんは都合の悪いものは
すべて池に入れるという習性があった。
私が祭ですくってきた金魚
兄が釣ってきた魚はまだわかる。
パンの切れ端もわかる。
が、かまぼこやちくわが浮いていた時には驚いた。

かあちゃんに聞くと、「柔らかいから食べるわよ」
という考えで
アホなガキだった私も、すごく納得していたが
今になって、よく考えると、共食いじゃねえのか?
牛骨粉と同じ事じゃん。
しかも、どうも食ってたみたいなんだよな・・・、鯉。

何を池に入れても、必ずなくなるので
かあちゃんは調子こいて、残飯を投げ入れていたようで
池の水は緑色か茶色かわからん色になって
大変な事になっていた。


さて、池を見てきて、ひとつの法則が浮かび上がる。
それは、数十匹いて生き残った1匹は
とてつもなく巨大になるという法則。

池には主がいた。
それは 「微妙に錦・・・?」 というような
汚い模様の鯉で
こいつは初期から唯一生き残った1匹で
長さが70cm、直径が30cmぐらいあり
噴水の土台になっている石の隙間を根城にしていたが
池の深さが30cmちょいほどで
普通の姿勢では半身浴になるせいか
石を利用して、いつも横向きに寝て
そこから一歩も動かないのだ。

とうちゃんが餌を投げ入れる場所は、更に浅いので
こいつが行けるわけもなく
一体何を食ってここまで大きくなったのか
考えると、不気味である。
ちくわなんかも、こいつが食ってたと疑っている。

私がすくってきた金魚も、数匹いたが残ったのは1匹で
そいつも長さが40cmぐらいになり
しかも最初は確かに金魚の形だったのに
色だけは金魚のままで、ヒレがなくなり
形が細長くなってしまっていて
本当に金魚なのかすら、わからない生き物になっていた。

何か、こいつも他の仲間の金魚を食ってたような感じで
うちの池には肉食の妖怪みたいな魚ばかりが
生息していたようである。
兄が釣ってきた魚、一瞬で消えたし。


他にも色んな生き物がいたようだが
何せ水が不透明だもんで
一体何がいるのかわからず仕舞いだった。
(いや、確かめたくもないが)

ただ、一度池の淵で主を見ていたら、ふと視線を感じ
噴水の石と目が合った!!!!! と、愕然としたら
それがメロンぐらいのデカさの黒いイボイボした蛙で
かあちゃんに泣きながら訴えたら
「池に近寄るからよ」 と、ひとことで終わらされ
蛙が大嫌いな私は、それ以来池には近寄らなくなったが
気になって物陰から遠目で観察していたら
その蛙もそこから動かず
もう、うちの池は何か汚くてデカいモノが
ウジャウジャで、すげえ心の重荷だった。

うちの家族は誰も池どころか、庭にすら出なかったが
何かあったのか?
文字通り荒れ放題で、たまに見かねた農作業帰りの人が
通りすがりに草むしりをしてくれていて
それは近所付き合いとしてアリだったんだろうか?
謎な家族の話のひとつである。



余談だが、社宅を建て直す時に心配がひとつあった。
それは私が庭に埋めた宝物箱で、中身はビンのフタとか、かまぼこの板とか
カラスでも見向きもせんだろう、というガラクタで
4~5歳のガキのしては
ちと知能が足りんのは否めない内容物だったが
私にとっては (解体時は6歳・・・)
とても高価で大切な物で
それが掘り出されて捨てられる事を恐れて探したが
なにせアホだったので、どこに埋めたのかが思い出せず
行方不明になった。

その記憶もまだ辛いある日
飼ってた犬 (紀州犬のメス) に
アンパンをあげたら、食わずにどっかに持って行く。

後を付けたら、裏庭に穴を掘って埋めていた。
そういや、犬は食い物を埋めて
後で掘り返して食うと聞いた。
でも、うちの犬が掘り返して食っているところを
見た事がない。
きっと私のように埋めた場所を忘れてるんだ!
と、天使のような心で
埋めたアンパンを掘り返し
紀州犬のところに行って、はい、と再びあげた。

・・・・・動物にあんなにイヤな表情をされたのは
初めてだった・・・・・。
「はあーーーーー・・・・・」 という
ため息が聞こえてきそうだった。
(将来、アフガンハウンドに度々される事になるのは
 当時は知る由もない)
紀州犬は、ものすんげえ迷惑そうな顔で
私の手のアンパンをくわえ取り
再度、裏庭に向かった。

追うと、紀州犬は振り返り、鬼のような形相で睨む。
私は当時から空気の読めないガキだったので
2度目に掘り返して 「忘れるから埋めちゃダメだよ」
と、親切に教えてあげたら
紀州犬はアンパンを持ってどこかに行き
2日間帰って来なかった。

帰ってきた後、私の位置付けが変わったらしく
私に対する扱いがズサンになっていて
とても悲しかった。


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