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天使か悪魔か

リアルババアあしゅのいらん事言いブログです。 昔の記事は http://maho.lomo.jp/nashural/ に。

高校受験

2002年の記事。


私の高校は私立のミッション系のお嬢様学校だった。
叔母の通った学校らしい。
母親がないものねだりをして
「女の子らしくなって欲しい」
という、強い希望を抱いたからである。

私自身には自我も何の展望も意見もなかったので
母の言うがまま、その高校の
推薦試験を受ける事になった。
その時は、そこがどこにあって
どういう学校かも知らなかった。


受験前日にその高校がある県へ行く予定だったが
何の嫌がらせか、数年ぶりの大雪に見舞われた。
交通機関もすべてマヒして
母と私はとりあえずタクシーで
南の方の駅に向かう事になった。

「うわあ、地面が凍ってるねえ」
と、私がタクシーに向かいながら言うと
母が 「受験生なんだから “すべる” は禁句よー。
 きゃああああああああ!!!」 と、滑って転んだ。
まったく、お約束な言動を・・・。

その一件で母はすっかり我を見失い
「どうしましょう、あしゅちゃんが落ちたら
 私のせいだわ」 と、
その言葉の方が縁起が悪いわ! というつぶやきを
タクシーの中で延々と繰り返していた。


南の方の駅に着き、切符を買い、列車に乗った。
途中、乗り換えで時間が空くので
何か食べようと駅の外に出た。
再びホームに入ろうとした時
母が切符がないと騒ぎ始めた。
発車の時間がせまっている。

母は普段、争い事を避けるタイプなのだが
もうすっかり混乱状態に陥ってるのか
改札で駅員とケンカを始めた。
どう聞いても、駅員の方が明らかに正しいのだが
パニックを起こしてる女性に勝てるやつはいない。

私が、「乗り遅れたら受験に間に合わないよ?」 と
母を説得したら、「ああ、そうだったわ!」 と、気付き
切符を買いなおし、やっと列車に乗る事が出来た。

母は列車の中で
(無くなったままの方が幸せだと思うのだが)
しつこく無くした切符を探し続け、ようやく見つけ
「切符が出てきたわ!
 やっぱり私の言う事が正しかったのよ」
と、再び怒り始めたが
それでもなおかつ駅員の方が正しいと思うぞ?


通常だと2時間の道のりを6時間かけて
私たちは親戚の家にたどり着いた。
親戚も皆、異常にピリピリしている。
私は当時から何も考えてないドあほうだったので
ひとり、のほほんとしていた。

母が試験当日の朝、目覚めて昨日から
何度目かの大混乱を起こした。 
何とそこでも大雪が降ったのである。

慌ててタクシーで行ったが、道路は大渋滞を起こし
母は見るも憐れに取り乱し、うっとうしい事この上ない。
結局、遅刻をして行ったが、初めて見るその学校は
明治時代に建てられた由緒ある建物とかで
その重々しい雰囲気が私の気分を滅入らせた。 
隣で母が 「急いで」 と叫んでいる。


試験も終わり近くに会場に
ひとりノコノコ遅れて入った私は
問題を見て 「うっっっ!」 と驚いた。
すんげえ簡単なのである。 
「何だ? ここはバカ学校なのか?」
と、不安になった。

後で知った事だが、その学校では推薦というのは
県外から生徒を集めるので
推薦時点で学力は最初からクリアされていて
問題は面接での素行重視らしいのだ。
だったら最初から学力試験は
いらないような気がするのだが。


5教科が終わり、面接まで昼食の時間である。
母は父兄待合室という所でそわそわ待っていた。 
そんな過保護はうちだけかと思っていたら
そういう親御さんたちがウジャウジャいて
親ってのも大変だなあ、としみじみ感じた。

「どうだった? どうだった?」
と母が私を見るなり叫んだ。
「簡単だった」 と答えると
周囲の親が一斉にこっちを睨んだ。
「だめでしょ? 無神経な事を言っちゃ!」
母が小声で怒る。
だったら最初から聞くな。
まったく、この母と長時間一緒にいると物凄く疲れる。


さて、面接である。
並んで待つ子たちの緊張が伝わってきて
こっちまで落ち着かない気分になる。
と、言うか、普通こういう時には緊張して当然なのだが
当時の私がどこまでアホだったかという事の証だ。

部屋に入ると、試験官が二人座っていた。
そのうちのひとりが見事なてっぺんハゲで
それトンスラ? なのである。
(注: トンスラとは中世のカトリックの修道士が
 頭のてっぺんを丸く剃っていたスタイル)

何せ、箸が転がっても笑う年頃である。
いけないと思えば思うほど、笑いがこみ上げてくる。
我慢も無理っぽいので、すべてを捨てて私は爆笑した。

試験官が 「何が可笑しいのですか?」 とたずねたので
「あまりの緊張で笑いたくなってしまったんですー。」
と答えた。
まさか 「そのハゲがツボだった」 とは
さすがの私にも言っちゃいけない事ぐらいはわかる。

すると、何をつられてか
試験官ふたりも一緒になって爆笑し始めた。
廊下で待ってる人たちは何事かと思っただろう。
3人でしこたま笑うと
ようやく落ち着いて面接開始である。


試験前にさせられた面接の練習では
確か 「控えめに落ち着いて礼儀正しく」 と
散々注意されたような気がするが
大爆笑ですっかり、そういう注意は
どこかにスコーンと飛んで行ってしまって
私は “いつもの私” で
「やかましく傍若無人でなあなあ」 に受け答えをした。
良く言えば、大らかで素直?ってなモンである。

能ある鷹は爪を隠すが、私は鷹じゃないんで
そういう謙虚さはちょっと置いといて
私は中学テニスで郡では有名だったのだ。 
もちろん、人間性がじゃなくて
(↑言ってて自分でムカつく) 強いという事でだ。

「うちのテニス部は弱小ですが、入部してくれますか?」
と、聞かれ、「私に任せといてください」
と、おおいばりで答えといた。


その後この面接内容の報告をしたら
母も中学の教師も頭を抱えて
無言で、近所の公立高校への願書の制作を始めていた。

ところが、合格通知が来たのである。 
失礼にも皆 「あれで何故・・・」 と驚いた。

しかし、私はその高校の雰囲気が嫌だった。
私には合わないと感じたのだ。
(どういう所が “合う” のかは置いといて)
「行きたくない。 公立でいいじゃん。
 何でわざわざあんなバカ (←言いがかり) 学校に
 行かなきゃいけないの?」

私がダダをこねると、母は狼狽した。
「そうねえ、娘を高校からよそへやるのもねえ・・・」 大した信念のなさである・・・。
そういう話し合いは受験前に済ませるべき事だと
大人になった今となっては思うのだが。

慌てたのは中学側で、うちに校長までやってきて
「合格したのに入学しないとなると
 今後の推薦枠がなくなる」 と、頭を下げたのである。
それは至極当然の話だ。
何から何までうちが悪い。

父はそれまで母にまかせっきりだったのだが
「責任を持って通え」 と、おいしいトコ取りの
真っ当な決めゼリフで父親の威厳を見せ
母は 「受かっちゃったから、しょうがないわねえ。
 行きなさい。」 とまた意見を変えてくれた。


こうして、私は嫌々その学校に入学することになった。
得てして悪い予感というのは当たるもんで
それから3年間、辛い日々が続く事になる。
手始めに入った寮で早速、騒ぎが巻き起こるのだが
それは次の機会に・・・・・。







Dr.Nailデイケアオイル

あれ? 驚きの日本製。
興和株式会社だって。
Dr.Nail ディープセラムは
イタリア製だったのに、何だろう?

drnailoil.jpg


ネットで調べたら、800円~1200円。
私はドラッグストアで1200円で買ったような。
内容量は6ml。
1日1回塗って、3か月弱持ったよ。

形状は、先っぽがスポンジになっている
マニキュア系容器。
スポンジにオイルを含ませて、爪まわりに塗り
指でクルクルとマッサージをしながら
なじませるという方式。

ディープセラムと併用する時は
ディープセラムを先に塗って乾かしてから
このオイルを塗るんだと。

ハンドクリームとの併用は
ちょうどその時、バーム状ハンドクリームを
使っていたので、このオイルを先に塗ってたよ。
重いハンドクリームの後じゃ
乗らない気がしてな。

ディープセラムとの違いは
ディープセラムは爪に塗るけど
このオイルは爪まわりに塗るものだという事。
よくあるネイルクリームのオイル版。

“デイケア” オイルという名だけど
別に日中用じゃないみたい。
夜寝る前とかにも使うものっぽい。
ここらへん、明記されてないけど。


使い心地は、まあしっとり。
普通かな。
匂いは淡く良い匂い。
ベタつきは、そうない。
よくある爪まわりオイル、って感じ。

爪まわりの皮膚に塗る保湿オイルだから
ディープセラムより、即効性はある。
塗ってる時は、しっとりする。

これで爪が健康になったりはしないと思う。
ずっとネイルケア用品を塗ってきたけど
私の爪、老化で縦腺ガタガタだもん。

じゃあ、使っても意味ないじゃないか
って思ってたけど、こないだ効果に気付いた。
この写真を見て。

かっこいー!あしゅら


ごめん、禁煙太り前のナイスバディーじゃなく
指先を見て。

ツヤッツヤだろ?
爪のツヤじゃないんだよ。
爪の根元が光ってるの。

これ、何もしていないんだぜ。
ただ寝る前にネイルクリームを塗るのを
20年続けてただけ。

うーん、爪の根元がツヤツヤで
何の意味があるか、と問われたら
言葉に詰まるけれども
効果はそういうとこに出る、って事よ。


ディープセラムで凄く面倒くさくなって
そっから爪先のお手入れをしなくなったんだけど
これに気付いたんで、今後も続ける。

体の中で、ピカピカな部分が
あるに越した事はないもんな。

このデイケアオイルは、雑に塗ってOKで
面倒くさくないんで、リピあり。
爪の根元にツヤがよみがえってきたよ。


こういう結果で良かったら
ネイルクリーム、ぜひどうぞ。






このオイル、クリームタイプより
素早く塗れるんで、絶賛リピ中。
ネイルケア、結構めんどくさいもんね。
ササッとできる方がいい。
そういう意味で、これ、お勧め。



 
 
 

はいはい、人気のないあんだんてですよ。
心からお勧めしてるのに、何で相手にされないんだろう?
値段がネックなのかな
匂いがないのがダメなのかな。
でも、そんな事、些細な障害だよ。
使い続けると、頭皮が喜ぶんだから。
ぜひ、1本使ってみて。
サンプルサイズも貼ってるから
まずは、それから。




ちょ、まだある!
しかも、残り19個に増えてやんの。
何で?
まあ、いいわ。
いや、良くないか・・・?
この時期のこれの購入はお勧めしない。
輸送時の暑さで、中身が劣化するかもだから。
だから、使った事がある人で
切らしちゃったよー、という人だけ
渋々これを買ってくれ。
初心者の人は、涼しくなるまでしばし待たれよ。




桃源郷で仏頂面

2005年の記事


私は酒が大嫌いだ。
酒を呑むヤツも大嫌いだ。


世の中の常識っぽい事で
自分でも見て聞いて、ちゃんと知っているはずなのに
それでも勘違いをして思い込んでいる事って
よくあるよな。
その “ウッカリ” で、多大な苦労をした話。

私は酒が大嫌いである。
美味さがわからないどころか
アルコールが体質に合わないのか
呑めば呑むほど、どんどん具合が悪くなっていく。
しかも酔わないので、呑み浮かれる周囲を横目に
ひとり正気のまま、体調わっるーーー、で
宴会など私にとっては最悪である。

酒でウッカリ、と言うと、大抵は酔っての失敗だが
私の場合は何でウッカリしてたのかすらわからん。


高校時代、近所の家で新年会が催された。
私も従姉妹夫婦と一緒に招かれた。
未成年が私ひとりだったせいか
会場にはビールと日本酒しかない。

全員ビールを呑むが、私はビールは嫌いなので
仕方なく日本酒を開けた。
(いや、酒全般好きじゃないんだが
 ビールより日本酒のがマシ)
ジュースぐらい用意しといてくれよ
と、ひとり日本酒を手酌で呑む。
途中で皆に日本酒を勧めるが、皆ビールを手放さない。

ああ、どうしよう、これを
私ひとりで呑まにゃならんのか・・・・・。
もう宴会どころじゃなく、鬼の形相でガブガブ呑んだ。
具合はどんどん悪くなるが
開けた手前、呑み干さなきゃ。

必死で一升瓶を空け、宴会もお開きとなり
家に着いて、即ベッドにもぐり込んだ。
辛い宴会だった・・・。
二日酔いをしない体質なのが、せめてもの救いである。

近所では、私が酒豪だと噂が立ったが、それは違う。
私は礼儀を守っただけである。


東京に住んでいた頃
友人がしょっちゅう遊びに来ていた。
夜、ふたりでうちから歩いて30分ぐらいの
環七沿いにあるバーに呑みに出かけるのが
その頃のパターンであった。

酒が嫌いなのに、何で呑みに行くのか?
実は、まだこの時は
自分が酒が嫌いだとは気付いていなかったし
オトナたるもの、酒ぐらい呑まなきゃいけない
みたいな強迫観念もあった。

私は呑み始めると、具合が悪くなるので無言になるが
友人となら黙り込んでいても負担にならないし
バーボンなら軽いし
友人がきっちり半分受け持ってくれるので
呑みに行くのも苦痛ではなかった。

ふたりでバーボンを1本頼み、空にしたら帰るのだが
バーのママが 「あんたたち、それで何か楽しいわけ?」
と聞くほど、暗い空間を作っていたようである。

帰宅するのはいつも明け方だが
帰路にミスタードーナツがあり
ミスドの朝は早く、甘い匂いがプンプンしている。

ある早朝、ミスドが開店していたので
ついついドーナツを買い
帰宅した後、朝飯代わりに食った。

酒とドーナツは激しく合わないのが
理解できた時には遅かった。
ふたりして激動の胸焼けに苦しみ
友人はトイレに吐きに行き
私に 「吐くな、貰いゲロする!」 と、怒鳴られ
そこから、一体どっちが
このゲロ甘な物体を買おうと言い出したのか
閑静な住宅街の真ん中で
朝っぱらから大ゲンカをやらかした。
ご近所さんには、とてつもなく迷惑だったであろう。

それ以来、ふたりともミスドが
食えなくなるトラウマを抱えてしまい
呑んで帰る時、この店の周辺では
息を止めてダッシュという
アルコール摂取時に一番してはいけない行動をし
よく無事だったもんだ。
てか、友人も看護婦のくせに何をやっとるんだか。
(今でもミスドはあまり食えない)


兄との食事は憂うつである。
必ずひとり1本ワインを注文しなければならない。
兄は飯の間中、飲食物のウンチクを語る。

ワインのラベルの読み方、当たり年、産地の傾向
ソムリエになれるんじゃないかと言うほど
あれこれ習ったが
私が何ひとつ覚えてないのは
ワインを1本空けるのに必死だったからで
決して、頭が悪いわけではない!

兄は利き酒みたいな事も要求する。
「このワインは××年の○○地方産だが
 どんな味がする?」
私にはワインの味がまったくわからなかった。
美味いのかすらわからんのに、どう表現しろと言うのか?

散々悩んで、「・・・・・ぶどうに味の素をかけた味?」
と答えたら、兄を激しく落胆させたようで
その後、気まずい沈黙が続き
飯を食うどころじゃない状況にさせられたので
その後は言葉に気をつけた。

と言っても 「酸味が強い?」 とか
「濃い?」 とか、どう脳みそからひねり出しても
日本語が不自由なヤツのような
感想しか出てこなかったんだが。


飯はまだいい。
だが、ワインでせっかくの飯も
不味く感じるような気がする、と、思い悩み
出た結果が、「あ、そうか、私は酒が弱いんだ!」 。

そこで兄に、「ふたりで1本にしよう」 と、提案した。
兄が 「それじゃ足りんだろう」 と、言い張るので
「私、どうもお酒に弱いみたいなんだけど」
と訴えると 「ワインは酒じゃないぞ!」
と怒るこのアル中はもう・・・・・。


兄とはこんな調子だったので
友人と飯を食いに行く時には
「ふたりで1本にしようね」 と、気を遣った。

しかし、その友人たちはアルコールを
とことん受け付けないのか
頑張っても2~3杯しか呑まず
そんなんで駅のトイレで吐くヤツもいる。
結局、私がほとんど1本呑まされていた。

ある日、男の友人と飯を食いに行った時
どのワインを注文しようか相談していたら
「なあ、前々から思っていたけど
 何でグラスワインにしないの?」 と、聞かれ
「あれはお酒がまったくダメな人用で
 普通の人はボトルが常識でしょ?」
と、答え、「はああああああああああああ?」
と、驚かれた。

普通はグラスワインを頼むそうだ。
それどころか、ワインを頼まなくてもいいそうな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
兄めえーーーーーーーーーー!


そうか、友人たちは私がボトルを頼むのが
迷惑だったんか。
それは悪い事をした、と反省し、よく考えてみたら
どうやら私も酒が嫌いらしい、と
この時ようやく気付いた。

父も兄も酒好きなので、私も好きなはず
と思い込んでいたのである。
母が一滴も呑めないのに
何故そういう思い込みができるのか、謎である。

そして、一般的に “呑む” は
2~3杯ぐらいの事で
うちの様に、1本2本というのは
尋常じゃない、というのも習った。
そう。 私は酒は開けたら必ず
空にしなきゃいけないと思い込んでいたのだ。

だから高校の時の新年会でも、必死に一升瓶を空け
その辛さに、自分は酒が弱いんだな
と思っていたのである。

ボトルキープとかあるし
飲み屋じゃとっくりで酒を出すし
父も一升瓶から角瓶に焼酎を詰め替えていたのに
(結局、毎晩一升瓶は空になってたせいか?)
何でこういう思い込みをするのか
まったくわからんパート2。


自分の間違いに気付き、目からうろこが落ちた私は
兄に直談判をした。
「私はお酒が好きじゃないので
 呑むのを強要しないでくれ」

あんだけ呑んどいて、「好きじゃない」 など
ブランド品をタカるだけタカって
「あなたは良いお友達よ」 と
ノウノウと言う性悪女のような言い草なので
説得力がない。

しかし、ここが運命の分かれ目
終いにゃ 「アルコールが体質に合わない」
と、泣いて訴えた。
兄はとても失望したようだったが、渋々納得してくれた。



 <私がようやく知った世間の常識>
    ・飯の度に酒を呑まなくていい
    ・酒は数杯呑むだけでいい
    ・ワインも酒
    ・酒が美味いと思わない人もいて
      それは悪い事ではない
    ・大人だからといって酒を呑まなくてもいい


私はこの辛い経験から、実は酒が嫌いだったと学び
(八つ当たりだが) すべての酒呑みが大嫌いになった。
数杯でグデングデンになるも
数本でグデングデンになるも一緒だろ。 ふん

あれ以来、酒はほとんど呑んでいないが
最近、検査で肝臓が引っ掛かった。
関係ないとは思うが
あの頃の無茶呑みのせいにしている次第である。





愛されちゃった?

自他ともに認める、霊感ゼロの私だが
金縛りには、たま~~~に遭う。

とある日、寝ていてふと目を覚ました。
すると、枕元で気配がし
枕がガガガガガと揺れた。
途端に、ガッと金縛った。

「触るな! やめろ! 出て行け!」
と、頭の中で2回怒鳴ったら、フッと解けた。

この話を、霊感ある知人に
「そういえばー」 と話したら
知人は、「そういえば」 の時点で
バッと鳥肌をたてていたんで
そんなに怖い事だったんか? と、ビビッた。


知人曰く、怒鳴るのではなく
「私には何もできませんので、お帰りください」
と、下出に出た方が良いそうだ。
逆上して寄ってくる霊もいるからだ。

お祓いをするなら、食べ物を供えて
その食べ物は、地に戻すべきなのだけど
今はゴミ問題とかで厳しいので
燃えるゴミに出すんだと。

仏壇とかへの御供え物は食べても良いけど
お祓い目的の供物は捨てるのが鉄則だって。

お塩も効果的で、その場合の塩は天然あら塩。
背中に、斬るように投げつけてもらうんだそうな。


死霊より怖いのが生霊で
しつこくて厄介なんだと。

藁人形とかの呪いも効果的だけど
呪った側に、倍返し3倍返しでかえってくるから
やめた方が良いって。


ここまでは、ツイッターでつぶやいた。
今思うのは、うちのとうちゃんって凄いな、って事。

潜伏で書いたんだけど、とうちゃんが死ぬ前
ボロボロの白い着物を着た白髪の老人が
実家に訪ねてきて、どこから来たのかわからないと言う。

とうちゃんはとりあえず家に上げて
白いご飯とお酒を出して
「わしには何もできないから
 それを食ったら帰りなさい」
と言ったという逸話。

とうちゃん、除霊に必要な事を
全部やってるじゃん!
凄え!

私なんか、金縛りに遭って
怒り狂ってしまって、まだまだだよな。


その金縛りから、約一か月後。
寝てて、またふと目が覚めた。

うつぶせに寝てたのに
上から押さえつけるように、金縛った。
「許してください、許してください。」
と、男性の声が聞こえる。

聡明なる私は、知人に言われた通りに
「私には何もできないので、お帰りください。」
「因縁消滅、因縁消滅!」
と、唱えた。

そしたら、また2回唱えたところで
フッと金縛りが解け
気配は頭の方を回って、背中にトスッともたれかかり
はあー、という溜め息が聞こえた。

「死ぬほど好きなのに」


あ、こりゃ生霊か? と感じた。
どっかの誰かが、私を想っているんじゃないのか?

その時、私ってほんと幸せなんだな、と思った。
衣食足りて礼節を知る、じゃないけれど
普段の生活に満足して、大した病気にもならず
余裕のある暮らしができているから
その他の事を感じるんじゃないだろうか。

霊現象を、“その他” にして悪いけど
生きて行く上で必須科目じゃないだろう?

いやあ、貧乏だ貧乏だと嘆いていたけど
私もなかなかどうして、余力があるではないか。


それ以来、暮らしぶりには気をつけている。
いつどこで霊が見てるともわからんので
できるだけ可愛い子ぶっている。

家でひとりで可愛い子ぶるババア
ってのも、恐ろしいものがあると思うが
気品とかは、付け焼刃でどうにかなるもんではないので
年相応に上品ぶれないのよ。

とりあえず、歯磨きをする時には
モデル立ちをして、格好つけている。
で、なるたけ幸せオーラを出すよう演じている。
皿とか熱唱しながら洗っている。
選曲が古いのが玉に傷だけど。
茶は小指を立てて飲み始めた。
スタバのフラペチーノのカップだけど。

いや、生霊になる、って事は
どうせ、叶わぬ想いなんだろうし
ついでだから私ファーストの私劇場でも
充分に堪能して観ていってよ、って感じで。


ちょっと検索してみたら
生霊って長期戦になるらしい。

長期間、“可愛いわたくし” を演じる事で
本当に可愛いおばあちゃんになれるかも。






毒虫とかに刺された時に、毒を吸い出す器具。
私は、蚊のためにこれを購入。
レビューでは、他の器具はチャチいんだって。
これが一番吸引力がある、って書いてあったよ。
ご家庭にぜひひとつ。



 
 
 

夏は汗や脂が出るけど
頭皮は紫外線でダメージを受けてるそうな。
だから刺激のない、このシャンプーで優しく洗って。
お勧めの洗い方は、サッと2度洗い。
念入りに洗う必要はないから。
続けてると、頭皮が落ち着いてくるよ。




ショップはひとつに減っていたけど
まだ売ってたよ、ナイアードリップクリーム。
残りあと2個だって。
私、今別のリップクリームに浮気しているけど
もう、うんざりだよ。
早くナイアードに戻りたいよー。
自分の体を使ったお試し実験、
楽しいのは最初だけで
1個使い切るのは、ほんと苦行。
唇、荒れるし。
もちろん今回も
ナイアード以上のリップクリームには
出会えなかったでござる・・・。







兄の大自然

かあちゃんが死んだ時の話。
私が実家に帰って、家で何をしていたかというと
最初から最後まで一環して “物探し” をしていた。

物探し!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


帰宅早々、兄が聞く。
「おまえ、金庫の鍵を知らんか?」
「ええ? 何、それ? 知らないよー」
「おふくろは2個ある鍵のひとつを
 おまえに渡したと言ってたぞ」
「私に? 私には叔母さんに渡したと言ってたよお?」

「とにかく、あれがないと困るんだ。
 中に保険証書とか入ってるはずだし
 おふくろはボケてて話にならんのだよ。
 どこにしまったのか・・・」
兄が困ってるので、私もその鍵とやらを見つけようと
家捜しをした。


・・・が、とにかく物が多い。
うちはムダに部屋がある家なのだが
そのほとんどが物で埋まっている。
私の帰省した時用の部屋は、足の踏み場もないほど
物を置いてくれちゃっていたので
今回、その部屋で寝られず
居間に布団を引いて寝るハメになっていた。

ついでにタンスだのの収納家具も多い。
まずは引き出しの中からチェック、と思ったのだが
小さい引き出しがビッシリと
昆虫の巣のように付いている小ダンスとかあり
「これ、TVショッピングとかでやってる
 薬用タンスとかいうヤツだろうーーー」
と、ショックを受けた。
大きい引き出しの方が整理しやすいのに
こんなん、どこのアホウが買うんやら、と思っていたが
そのアホウはうちのかあちゃんだったんかい。

しかも、そのせせこましい引き出しを
いっちょいっちょ調べてて気付いたのだが
上の段は真面目に薬を入れてたのが
案の定、面倒になったんか
下の段になるほど、ハガキだの領収書だの
ゴッチャに投げやりに入れられている。

収納上手なら絶対に買わないって事は
収納下手にはパズルも同然だよな。
これ、どこに何を入れたか忘れてください
って目的の道具じゃん。


TVショッピングで思い出したが
物探しで玄関の廊下を往復してたら
ある物が目に入った。
普通の感覚の持ち主なら絶対に買わないアレだ。
・・・・・・高枝切りバサミ・・・・・・・。

見る度に 「どこのバカが買うんだよ」
と、情け容赦なく嘲笑してたのに
そのバカは私の実母でしたか・・・。

あのなあ、うちは年に一度
庭師さんが来てるでしょおがあ!
木が1年にどんだけ伸びるんだよ!
それとも木以外の物を切る用? それ何???
高いとこにそんなに切りたい何が存在してんの?

さすがにこれを発見した時は
「あああああああ」 と、玄関先でヘタリ込んだ。
頼む、あんな恥ずかしい物を玄関先に置かないでくれ。
悪徳訪問販売のヤツとかには、いいカモ証明書を
発行してるようなもんだよ・・・。


一体いくつあるのかわからない引き出しを
延々開けては閉じ開けては閉じ開けては閉じ ∞・・・
と、探しに探したが、結局、鍵は見つからなかった。
何箇所もある押入れとか、もう手を突っ込みたくないほど
物が詰まってるので勘弁してほしい。
この家の3分の2はゴミじゃねえの?

こりゃある意味、泥棒に入られても
被害はないって事だよなあ。
でも泥棒なら金庫ごと持って行くか。

兄は 「しょうがない、最後は鍵屋さんに
壊してもらうしかないな」 と、諦めた。


探すのをやめた後、お肌のお手入れをしてて
コットンが必要になり
どっかにないかと探していた時のこと。

今は物置のかつて私の部屋だったらしき場所には
私のタンスが置いてある。
そのタンスを開けた時に
“いらないけど捨てたらダメなもの” 専用の
箱が目に入った。
ほんとに何の気なしにそれを開けて
入ってたものは・・・。


それを見た途端、それを預かった時の情景が
鮮やかに脳裏に蘇った。
 母 「あしゅちゃん、このもう一個の鍵は
    あなたが持ってて」
 私 「ええー? お兄ちゃんに預ければ?」
 母 「お兄ちゃんは東京でしょ。(この当時は)
    近くにいる人が持ってないと」
 私 「だったら叔母さんに預けてよおーーー」
 母 「娘が近くにいるのに、どうして
    福岡の妹に預けなきゃいけないの!」
かあちゃんが激怒し始めたので
渋々鍵を預かったのだった。


「鍵? 見た事もないよ? それ、どんな形?」
「そんな大事なもの
 ママが私に預けるわけがないじゃん」
「もおー、ママって大事な事をすぐ忘れるんだから。
 危ねえからいっそ禁治産者にすればー?」

自分が数日前に言いたれた暴言が脳内をグルグル回った。
もうこのまま急用ができたと関西に帰ろうか
それとも見なかったことにするか
あああ、いきなり急病になって
救急車に連れ去ってもらいたいーーーーーーーーー!!!


熟考の結果、すべてを告白する道を選んだ。
言い逃れが1mmもできない状況だからじゃないぞ!
正直者だからだぞ!
てか、忘れていても大事な物はちゃんととっとくなんて
さすが私じゃん。

「・・・・・・お兄ちゃん・・・・・・・
 鍵あったよ・・・・・」
「どこにだ!」 兄は一番聞いてほしくないことを
真っ先に聞いてきた。
正直に言うと、無言で睨まれた。

金庫の中に何が入っていたかは知らない。 
私の信用をどん底に失墜させたものなんか見たくもねえ。


ちなみに、この “いらないけど捨てたらダメ” 箱には
他に何が入っていたかというと、記念硬貨数枚だった。

 母 「あしゅちゃん、これ持っときなさい」
 私 「これ何?」
 母 「記念コインよ。
    お店で使うと10万円の買い物ができるのよ」
 私 「わあーい、ありがとうーーー。
    じゃあ、さっそくコートを買うね」
 母 「ダメ!! 絶対に使っちゃダメよ!
    いいわね、約束しなさい!」
 私 「えええー。 じゃあ返す。
    使えんものなんかいらねえよ」
 母 「いいから持っときなさい!」

こういうやり取りがあり
母が激怒し始めるのが毎度のパターンで
しょうがないので、もらって帰っては
この箱に投げ入れてたのだった。

後日、その話を人にしたら怒られた。
どうやら記念硬貨というのは記念切手みたいなもんで
額面以上の価値はつくらしい。

とは言っても、私の場合、丸裸で箱に投げ入れてたんで
傷だらけで価値は薄いんじゃないだろうか。
何かとてももったいない事をした気がするぞ。
ちゃんと説明してくれんとわからんって。


今回の母の死去で誰もが口にした言葉がある。
「自分が死ぬ前はちゃんとしておこう」

物があふれている実家では、何かの証書だの
いっちょ物を探すのに膨大な時間が掛かるのだ。
マジック一本探すのに多大な苦労をさせられる。

しかも、ひとつの分野の物が分散されて収納されている。
片付けられないヤツって
 1.物の分類が甘い
 2.いらない物という判断ができないので捨てない
このふたつが根本的な原因だと思う。


叔母が私に 「この家をもうちょっと
 どうにかしなさいよ」 と、言ってくる。
そうは言われても、この家は兄が在住してるわけで
兄は親族の中では唯一
私の人格否定をしない人間なのだ。
私の事はどうでもいいのかもしれんが
どうでもいい相手の文句だって言うヤツが多い。
そんな兄に、私が苦言なんか言えないよおー。

叔母が 「見なさいよ、あのホコリ」 と
私の耳元で囁く。
床を見ると、真っ黒くろすけのように
ホコリが丸まって転げて行く。
まるでメキシコの荒野を見ているようだ。


叔母がいてもたってもいられず、兄に掃除を薦めるが
「自然でいいんだ」 のひとことで終わらされる。

・・・・・・・・・・自然・・・・・・・・・・・?

そう言われりゃそうかもなあ、と感心している私に
叔母がワナを仕掛けてきた。
大声で 「あしゅちゃん、あなた
 ここに帰ってこないの?」
あ、こいつ汚ねえーーー! 私に人身御供に立てと?

「えええ? お兄ちゃんと私は仲悪くないけど
 良くもないよ。 ねえ?」
と、兄に同意を求めたが、不愉快そうに無視された。

叔母に物陰で 「私、こんなゴミ屋敷に住みたくないよ!
 一緒にいたら絶対に不仲になるって。
 そしたらすんげえ揉めるんじゃないの?」
と、訴えた。
叔母は 「困ったわねえ。
 誰かお兄ちゃんが言う事を聞く人っていないのかしら」
と、悩むので
私も一緒になってしばらく考えてて閃いた。

「Aおじさん!!」 
Aおじさんとは、母の従兄弟で、実家の建築をした人だ。
「『俺が建てた家を傷めるな!』 と
 怒ってもらえばいいんじゃないの?」

叔母はお通夜の席で、さっそくAおじさんに
チクっていたので、背後から激しく応援しておいた。


まあ、いくら自然とはいえ
このままじゃまずいと思ったんで、やんわり兄に言った。
「お兄ちゃん、物は家を傷めるんだよ。
 生活に困って売りたい場合、家が傷んでたら売れないよ
 この家、解体するのに100万じゃ無理だよ」

この言葉が効いたんかは知らんが、私が関西に帰る朝
モップで床を拭いていた。
人が出発時間までのんびりしてようと思ってるのに
そういう時に限ってショウジョウバエの様に
周囲をウロウロし、あげくが
目の前の仏壇の下の戸棚を整理し始めるのは
一体どういうこったい。


悪いことは重なるもんで、仏壇の下からは開封していない
ホコリだらけの古い線香が山のように出てきた。
こっちに新しい線香が6箱ほど置いてあるが
それはかあちゃんが、その旧線香たちをキレイに忘れて
次々に新しい線香を買っていたってことだよな?

ふたりでしばらく絶句していたが
兄が気を取り直して言った。
「これでうちはもう線香を買う必要はないよな!」

それ、毎日一刻も絶やさず燃やし続けても
300年ほど掛かるんじゃねえの?
どこの宗教団体だよ
お焚き上げな家じゃねえんだよ、うちは!


帰る直前にヤなものを見てしまったわ・・・・・
と、ゲッソリしていた私に
「これを燃やしてみよう」 と、兄が追い討ちを掛ける。
「ちょっと待て、それ製造日いつだ?
 ひいいいいっ 平成ですらねええええっ!」

やめとけ、と、心から止める私を振り切り
兄が火を点ける。
「いやあああああ、バイキンが煙と共に
 撒き散らされてる気がするーーー」
と、部屋を飛び出た私に
「おい、匂いがせんぞ! この線香」
と、兄が報告する。

そりゃ何年も何十年も寝かせてりゃ
匂いぐらいなくなるだろう。
乾物ゆえに発酵せんだけありがてえ。
すっかりナーバスになってクヨクヨしている私を
気にも留めずに兄が喜ぶ。
「匂いがない線香ってのはありがたいなあ」

・・・兄よ、おめえが真のプラス思考だぜ・・・。
ただし、そういうプラスは
私の健康に優しくないのでいらねえがな。


兄は物を捨てるのが大嫌いで
「俺は月一度しかゴミを捨てなくていいほど
 ゴミを出さないんだ」
と、威張っていて、聞いた私は反応に困った。
それって環境問題を視野に入れたエコ発言なのか?
てか、あんた、ゴミ処理場の心配をする前に
自分ちの心配をするべきじゃ?

ただし、この家に物があふれたのは兄の責任ではない。
兄は捨てるのが嫌いだから、はなから物を買わないのだが
浪費パワー全開のかあちゃんが
ポンポン買いまくったせいである。


ニッポンの景気回復には不可欠な
“消費しまくり” かあちゃんは
人に物をやるのも大好きで
私は必要ないものを押し付けられては困ったもんだが
今回も同じ目に遭った。

叔母の旦那さんが税金申告の手伝いをしてくれるので
証書がいると皆で探し回った時に
あらゆる場所からアクセサリーが出てきたのである。

しかも、丸裸で領収書の横に置いていたり
ティッシュにくるんで化粧品のとこに放り込んであったり
アホな犬が次々に食い物を地中に埋めて
そのまま忘れているといった状況とまったく同じである。

「あ!」 叔母が叫んだ。 
「あしゅちゃん、ママは
『私が死んだら宝石はあしゅに』 って言ってたわよ」
そういや、かあちゃんは私にも
そういう話をしつこくしてたような。

出てきた貴金属をひとつひとつ叔母と検証をしてみた。
私にはアクセの趣味はまったくないので
良し悪しがさっぱりわからないのである。

「これ、価値があるもんなの?」 と、叔母に聞いても
叔母はブランド志向なんで
出所不明のブツはわからないようだ。

母は着物関係と食い物は高級志向だったが
他のものは目に入ったら買う、という
まるで通り魔のような散財をしていた。

出てくるアクセのほとんどが
占い師か演歌歌手しか着けんだろう
みたいなゴテゴテなデザインで
私のどの服にも合うはずもないので
私には絶対に活用しようがない。

「これ、どれかいくつか貰ってよ」 と、叔母に頼むが
「私は思い出だけでいい」 と、キレイ事で断られた。
私だって思い出は、良いのも悪いのもてんこ盛りだぞ?

てか、叔母が断るんなら、これは全部安物だろう。
その証拠に、えれえでけえダイヤの指輪が出てきて
ビビって 「これ、本物だと思う?」
と、叔母に聞いたら
即行で 「ニセモノに決まってるじゃない」
と答えていたからだ。


昔、引越しの時に母に 「捨てといて」 と
渡したゴミ袋の中に
母がくれたアクセ類も大量に入っていて
それを目ざとく見つけられ、えらく怒られた事があった。
中に本物の宝石のアクセが混じっていたらしいのだが
それがエジプトの死者の埋葬品みたいな腕輪で
あれは誰でもおもちゃだと思うだろう。

それをふまえた上で、宝石の形見分けの話をされた時に
「私に物をくれる時は、値段も書いておいて。
 高価だったら、とりあえず捨てないでとっとくから」
と、真面目に言っておいたのに
案の定、何の記述もねえ。


これらを関西の賃貸住宅の押入れに入れとくのかよ。
はあ・・・、うち狭いのに・・・。
私は兄とはまったく正反対で、物をポンポン捨てる。
使わない物を持っているのが大嫌いなのだ。
しかし、いくらガラクタとはいえ
形見だから大事にしなきゃならないんだよなあ。

ぼんやりネックレスを見ていたら
ふと良い考えが浮かんだ。
「ねえねえ、これ、どうにかしたら
 携帯のストラップにできると思わん?」
叔母の顔色が見る見る変わった。

「あなたね、いくら判別できないとはいえ
 一応宝石なのよ! 非常識な子ね!!」
言ってる意味がよくわからんのだが
どう転んでも活用は無理なんか・・・。


「とにかくママの気持ちだから
 使わなくても手元に置いておきなさい」 
と、叔母がまたキレイ事でこの混乱をまとめようとする。
「うん。 ちゃんとしまっとく」 と
ダンボールにポンポン投げ入れてたら
「あなた、それどうするの」 と、聞かれたので
「え? 関西に送ろうかと・・・」 と、答えた。

「宝飾品の宅配なんてダメ!!
 手に持って帰りなさい!!!」 と、激昂されたので
バッグの中に詰め込んだら
それだけでパンパンになったんで
他の物を送るハメになってしまった。

熊本のメーカーの雀の卵とか
関西では絶対に入手できない駄菓子類を
持って帰って食おうと大量買いして入れてたのに・・・。
おまけに、このバッグ、飛行場のカウンターで断られて
機内持ち込みさせられた・・・。


この大量の貴金属たちは、正直言って
ひじょーーーに始末に困るんだが
いっそのこと鑑定しようか
という叔母の意見は却下した。
鑑定して万が一高価だったら、すんげえ重荷。 
ただでさえ興味がないのに
私にはそういう物品の管理は無理。

アーンド、鑑定費用いくらだよ?
安物だったら鑑定費用がムダだし
高価だったら扱いに苦労するし
どっちに転んでも良い事なんて何ひとつないじゃん。

欲がないわけではない。
しかし、貴金属類って、余程高価じゃないと
売っても二束三文だし
もし使わない物が高額で売れるとわかった場合
ついつい売りたくなるってもんよ。

それに 「身の程を知れ」 と言うだろ。
私が着けてたら、たとえ本物でもジャンクに見える。
(これは亡きかあちゃんの言葉だが
 だったら何故私にくれる、と言いたいよな)


とりあえず、ジュエリーボックスでも買うか
とデパートに行ったら、小さいくせにえれえ高い。
何だよ、アクセってのは買うのも保管するのも
金が掛かってしょうがねえじゃねえか!

ごめん、今、ビンボーだから
余裕ができたら買い直すーーー(それはいつ?)、と
母に言い訳しつつ、通販で注文した・・・。

今、これらは押入れの前に放置されている。
ついうっかり踏んでしまうんで
コンビニの袋に入れて置いているが
こういう扱いをしているとバチが当たりそうなんで
早くボックスが届いてほしいもんだ。


今回、葬式で真珠のネックレスをしようと探したが
それが見つからなかった。
シンプルなのが黒いのと白いのと、数本あったはずなのに
一体どこにあるんだか・・・。
それに母が普段していた指輪とかも
いくつか覚えているが、それが見当たらない。


この迷宮の中には、まだまだ
色んな物体がひそんでいるようだが
必要なものは確実に見つからないんだよな。

まったく、人間は大自然にはかなわんよ!





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