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天使か悪魔か

リアルババアあしゅのいらん事言いブログです。 昔の記事は http://maho.lomo.jp/nashural/ に。

室生ダム

2006年の記事。


何でダムなんかに行きたがるんだ
と言われまくっているが、今ダム探索に凝っている。
オカルトとかエコ的な目的をひねり出してもいいんだが
特に理由はない。

実は今回は他のダムに行く予定だった。
ところが当日、大寝坊。
急遽、予定より近いダムをネットで探していた時に
“尼寺” の2文字が目に入った。

室生寺だ。
奈良の室生ダムというとこの近所にあるらしい。
尼寺と知ったら、行かずにいられるか!
と言う事で、室生ダムに決定したのである。


まず、室生寺へ行く。
最初にあった駐車場に車を停める。
しかし、寺が見当たらない。

右手の山の中腹に寺院っぽい建物があり
まさかそこまで登らにゃならんのか? と、不安になり
係のおばさまに聞いた。 「室生寺はどこですか?」

室生寺は左の橋を渡ったところらしい。
丁寧に説明をしてくれたが、さっぱり理解できず
とりあえず、あんな山の上の建物じゃなくて良かった
とだけ思った。


駐車場を出た途端、ひとつの問題が発覚する。
停めた駐車場は、おそらく室生寺から
一番遠い場所だったという事。

ま、普段、運動不足だからいいか、と、テクテク歩く。
室生寺の中に入ると、寺の見取り図の看板があり
それを見ると、山腹に建物がいくつもあり
山のてっぺんに奥の院があるのだ。

ええええええええええええええ!
てか、駐車場からここにたどり着くまでに
もうゼイゼイなんだが・・・。

即座に帰ろうと思ったが、拝観料も払ったし
いきなりUターンは、あまりにも情けない。
スニーカーで来てることだし
と、腹をくくって階段を登り始めた。


階段を何十段か登るごとに、建物やら池やらがあるが
とにかく尼さんを見るために
奥の院へ行かにゃならんから
寄り道している気力などない!
(これ、既に観光の意味を成していないような気がする)

周囲の状況もロクに目に入らないほど
ヒイヒイ登って登って登って
何でこんな罰ゲームみたいな状況に陥っているのか
尼寺って、DV夫から逃れて篭もる事も
多かったそうだから
簡単に行けるわけがねえよな、と、しみじみ思い
ここで倒れたら誰が運んでくれるんだろう、とか
足がふらついているので、石段を転げ落ちたら悲惨だとか
ものすげえマイナス思考ムンムンで
やっとのことで奥の院の真下まで来た。

途中、降りてきた女性たちが
「あの急角度はないでしょうー」 みたいな
文句をたれていたので、イヤな予感はしたのだが
目の前には最長の階段がそびえている。

肩で息をしながら、自分の身の振り方について
かなり迷ったが、「ごめん、尼さん」
と、きびすを返し、帰路に着いたさ。


戻っている途中、ハイヒールを履いた女性とすれ違い
「その靴で???」 と驚愕させられたが
途中、唯一あるベンチでお年寄りに混じって
グッタリ座っている時に、再びその靴を目にする。

降りるのも必死なので
すれ違った時には観察する余裕がなかったが
じっくり見てみると、女性はウールのコートを着ていて
明らかに街中に食事に行くような格好。
隣には男性がいて、ふたりとも若い。

奥の院まで行かずにさっさと降りてきたようで
女性はとても不機嫌。
これは、デートに誘われ、おしゃれしてきたはいいが
まさかこんな場所に連れて来られるとは
思ってなかったんだな、と推理。

バカだよな、この男。
女性の格好を見て、行く場所を変えろよ
と、脳内で罵倒してあげた。


しかし、目の前を行き来する女性の足元を見ると
ハイヒールで来ている女性が結構いる。
ガッコンガッコンと石段を登っているのである。
女性、すっげーーーーーーー!

しかし、登れる体力があるのは結構な事だが
問題はそこではない。
石段とかジャリ道や石畳は
ヒールがものすごく傷むのだ。
私も何足お気に入りの靴をダメにした事やら。


女性の靴が気になり、石畳ばかり見ていたので
突然むしょうに、ザル蕎麦が食いたくなった。

寺の周囲の土産物屋や食堂は
やる気がなさげなたたずまいで
絶対に不味い、とわかってはいたが
しかも別に蕎麦が名物でもないんだが、しょうがない。

店に入ってザル蕎麦を注文した途端
チーン、と、電子レンジの音が聞こえ
とほほな気分にさせられ
案の定、出された蕎麦は味がなかった。


身も心もヨレヨレになって、駐車場に戻ったら
係のおばさまが、私の姿をひと目見るなり
「まあ・・・、お疲れのご様子で」
と、見抜いてくれた。

「奥の院まで行けずに帰って来ました・・・。」
と、告白すると
「あら、途中の五重塔はご覧になりましたよね?
 ここはあれがメインですから。」 と、言う。

そう言えば、確かに途中でショボい五重塔が
あったようだが、あれがメイン?
(登山下山に必死で、建物は全スルーしとった)
奥の院、もっとショボいのか?????
と、寺の入り口で貰ったパンフレットを見てみた。

・・・本坊は入り口にあった・・・。

よーーーーーーーーく考えると、奥の院ってのは
単なる祈祷所?だったはず。
宝物庫とかが一緒に建てられてる事が多いんだよな。
入り口直後の地図看板にパニくって
頭からそこらへんの常識がスコーンと抜けてたよ。

しかも、能書きによると室生寺は尼寺ではない。
高野山が女人禁制だったので
女性も参拝できる “女人高野” だと!
尼さん、はなからいねえ!!!!!


この事実に、毎度毎度の早とちりな己の脳みそに
激しく落胆し、ダムどころの心理状態じゃなくなったが
そもそもの目的はダム探訪だったし
これ以上本末転倒もしたくなかったので
瀕死の心身にムチうって、ダムに立ち寄った。

天理ダムと違って、室生ダムはすげえ広大だった。
一体いくつの村が沈んでいるんやら、と、ちょっと恐怖。
(室生寺でのネガティブ思考を引きずっている)
ちょうど夕日時なのはめでたかった。

ダムの説明看板のとこに
「ご自由に押してください」 と
ボタンがあったので、何気なく押してみたら
管理所の塔のてっぺんのスピーカーから
あたり一帯に響き渡るほどの大音量で
延々とダムの解説が流れ始め、オタオタさせられた。
うかつにボタンなど押すものではない。


この場所で、ひとつ疑問が湧き出たんだが
何故ダムには必ず、中年のサラリーマン風情の男性が
ひとりで来ているんだ?
しかも、何をするでもなくボーッとしている。
もしかして私、そいつの最期に出会ったヤツ
という立場じゃねえだろうな?


今回はデジカメは用意していった。
お陰でバッグがとても重かった。
だが、何のネタの仕込みかと自分でも疑うが
電池切れしやがった・・・・・。


 

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